Contents
- バスケ一筋の学生時代、目標を失った大学1年
- 半年間、まったく売れなかった――最初の挫折
- プライドを全部捨てた1ヶ月間
- 新規事業のリーダーを任されて知った、マネジメントの難しさ
- 学生時代の経験は、今の経営にどう活きているか
- 知っていることと、できることは違う
- 経験からしか、判断できない
- 学生時代の自分に、今の自分が声をかけるなら
- CREEXのインターンで得られるもの
- これからインターンに来る学生へ
バスケ一筋の学生時代、目標を失った大学1年
学生時代は、どのような学生でしたか。
福井県越前市という田舎で生まれ育ちました。小学5年でバスケを始め、中学ではキャプテン、高校では副キャプテンを務め、選抜に選ばれるほど本気で打ち込んでいました。朝6時から学校に行って自主練をして、夜は誰よりも遅くまで残る。とことんバスケに尽きた学生時代でした。
大学は、地元を出たいという思いもあって京都の龍谷大学に進学しました。1年生のときは正直、友達とバカをやって遊びほうけていました。それはそれでめちゃくちゃ楽しかったんです。ただ、バスケという明確な目標を失ったことで、心にぽっかり穴が開いたような虚無感を抱えるようになりました。当時は大学に行く意味も見出せず、夏頃には大学を辞めようとまで思っていました。
そんなとき、当時よく通っていた居酒屋のおっちゃんに小言というレベルではないくらい叱られたんです。「目の前の環境に、まずは本気になれ」と。それがきっかけで、なんとなく選択していたフランス語学科に半年間本気で向き合おうと決めました。勉強なんてほとんどしたことのなかった僕が、缶詰状態でバイトをしながら半年で仏検2級を取得。友達とご飯に行くときもフランス語の単語帳を持っていくくらい、本気で取り組みました。
その勢いでフランスへ短期留学に飛び立ったのですが、目的も持たずになんとなく行ってしまったので、旅行としては楽しかったものの、得るものは特にないまま帰国することになりました。またしても、人生にぽっかり穴が開くような時期に戻ってしまったんです。
半年間、まったく売れなかった――最初の挫折
大学時代に、社会やビジネスの世界に飛び込んだきっかけを教えてください。
フランスから戻り、「このままじゃいけない」と将来について本気で考えるようになりました。どうせ大学卒業後は40年近く働くことになる。人生の半分近くを過ごすフィールドで、僕は勝っていきたい。そう思ったとき、早い段階でビジネスの経験を積むことが、将来の自分にとって幸福をもたらすんじゃないかと考えたんです。
きっかけはいくつか重なっています。知人が業務委託の営業をやっていて、その話にすごく興味を持ったこと。父が経営者で、経営者という存在への漠然とした憧れが昔からあったこと。そして何より、「キラキラした大人になりたい」という、今思えば漠然とした目標があったこと。そうして大学在学中、個人事業主として、ソフトバンク代理店でスマートフォンや固定回線の販売営業を始めました。
初めて営業やビジネスを経験したとき、どのような衝撃がありましたか。
まず、大学の勉強に対して僕は正直、何も価値を得られませんでした。これは大学の授業が悪いのではなく、僕自身が目的を持たずになんとなく大学や学科を選んでしまっていたからです。一方、業務委託の仕事には「キラキラした大人になりたい」という明確な目標があったので、日々のすべての行動に価値を見出すことができました。
とはいえ、最初から順調だったわけではありません。バスケ部のキャプテンや体育祭の応援団長、学級長など、人前に立つことにも、コミュニケーションにも自信があった僕が、営業を始めてから半年間、まったく売れなかったんです。当時はかなり厳しい完全歩合の環境で、交通費もお客様に喜んでもらうためのガラスフィルムのプレゼントも実費。収支は赤字を切り、家賃を3ヶ月払えず退去するという恥ずかしい経験もしました。
さらに堪えたのが、一緒に業務委託で入社した仲の良い知人2人との差です。彼らは半年のうちに、会社でいう管理職のポジションまで上り詰めていました。僕はというと、26人中いちばん下の階層。プライドが高く、自分に自信もあったからこそ、その状況がどうしても許せず、自分を見るのが苦しい時期でした。
プライドを全部捨てた1ヶ月間
辞めようと思った僕は、最後に退職面談を組んでもらいました。そこで担当の方に、直接的な言葉ではなかったものの「その状況で辞めるのか、逃げるのか」と言われたように感じたんです。簡単に言うと、「お前ダサいな」と。
その瞬間、何くそという反骨心が芽生えました。「やっぱりやめないです。もう一度だけガチでやるので、来月見といてください」と伝え、もう一度スタートを切ることを決意します。それまでめちゃくちゃ尖っていたプライドを全部捨てて、自分より下の子にも、自分より上の人にも頭を下げてノウハウを教わり、自分の弱さをすべて出した状態でロープレを組んでもらう。朝8時に出社して、夜中の2時まで働く。今考えるとかなりの環境でしたが、そうした1ヶ月を経て、営業のリーダー的なポジションに昇格することができました。

そして翌月、当時80人ほどいた営業マンの中で1位を獲得。そこから6ヶ月間、トップを走り続けました。

新規事業のリーダーを任されて知った、マネジメントの難しさ
営業以外に、学生時代にどのような経験をしましたか。
半年間トップを走り続けたこともあり、新規事業のリーダーに抜擢していただきました。当時の僕は入社してまだ1年弱のペーペーです。それにもかかわらず、年間レコードを持つようなベテランの優秀な営業スタッフが部下として付いてくれて、新規事業の企画や開発、チームマネジメントを任せていただきました。

このとき痛感したのが、人を動かし、人に結果を出させることの難しさです。自分自身はトップセールスとしてやってきたものの、それが感覚的になりすぎていて、良いことを伝えようと努力しても、なかなか部下の結果につながらない。そこで、自分がうまくいったときの理由をしっかり言語化し、成功パターンをトークスクリプトにまで落とし込みました。自分と同じ成果は出せなくても、10人やったら6〜7人は当たるような型をつくり、再現性を生み出すことを日々意識していました。
学生時代の経験は、今の経営にどう活きているか
営業力はもちろん、今の経営にめちゃくちゃ活きています。会社を存続させるうえで一番大事なのは、利益を出し続けること。そのためには、まず自分たちのサービスを売れなければ何も始まりません。起業した当初、お金にも人材にも余裕がなかった僕は、一人でスタートするしかありませんでした。そのとき学生時代に培った営業力と、根拠のない自信のようなものが確かに生きたと思います。
人材育成やマネジメントの力も同じです。事業を伸ばしていくとき、最初は一人でベースをつくりますが、次に必要になるのが、自分が現場に立たなくても売れる仕組みをつくること。そこには必ず人の存在が関わってきます。学生の頃にこの力を身につけていたからこそ、組織づくりの初動で大きな摩擦を起こさずに済んだと思っています。
新規事業を任され、成功させた経験も大きな財産です。起業するとき、多くの人はリスクを感じて怖くなるものですが、僕はすでにその経験を踏んでいたので、「自分だったらできる」という感覚のもとに動くことができました。
知っていることと、できることは違う
僕がもうひとつ大切にしているのが、「知っていることと、できることは全くの別物」という考え方です。今はスマートフォンやSNS、AIが普及して、情報収集がとてもしやすい時代になりました。YouTubeを開けばノウハウを教えてくれる人がいて、SNSでも記念日のようにビジネスの知見が流れてくる。でも、その情報を鵜呑みにして「自分はできる」と知ったかぶりをしてしまうことが、いちばんの罠だと思っています。
たとえば、僕はバスケをやっていましたが、もし知人が「昨日マイケル・ジョーダンの動画を見てハンドリングやシュートフォームを完璧に学んだから、1対1で勝てる」と言ってきたら、「お前アホか、そんな簡単じゃねーよ」となりますよね。何千本、何万本とシュートを打って、ようやくボールタッチの感覚が染みつく。知識だけでその感覚が埋まることは絶対にありません。だからこそ、知ったかぶりの状態のまま社会に出てほしくないんです。実体験として酸いも甘いも知った上で社会に出るかどうかで、その後活躍できる人材になれるかが決まってくると思っています。
行動の速さも同じ理由から大切にしています。物事を選択するとき、多くの人は「どちらが成功で、どちらが失敗か」を考えてから動こうとします。でも僕は、どちらが正解でどちらが間違いかというものはないと思っていて、どの道を選んでも最初は必ず壁にぶち当たるものだと考えています。大事なのは、壁にぶつかったときにそれを乗り越えられるかどうか。悩んで、考えて、壁をクリアして、また突き進む。その繰り返しの先に、成功と呼べるようなものがある。だから、悩んでいる時間はもったいない。考えたところで失敗の原因なんて完全には想像できないので、行動に移して早く失敗しておいたほうがいいんです。
経験からしか、判断できない
学生のうちに社会を学ぶ意味とは何ですか。
選択をするとき、経験していることと経験していないことに対して自分がどう判断するかというのは、実はとても難しいことです。たとえば大谷翔平選手はかっこいいし、すごいと思いますが、彼に憧れてメジャーリーガーを目指したいかというと、僕はそう思ったことがありません。一方で、自分がやってきたバスケの世界で活躍する田臥勇太選手や八村塁選手には、本気でNBA選手になりたいと思ったことがあります。それは、バスケの楽しさも辛さも自分が経験として知っているからこそ、その先にある景色を具体的に想像できたからです。
学生というのは、就活のタイミングで「今までやったこともない仕事について、将来のキャリアをどう考えていますか」と聞かれます。これはかなり酷な話で、やったことのないことを考えろと言われても、思いつくわけがないんです。でも、何かしら仕事に触れてみることで、見えてくる世界線があります。実際に営業をしてみて向いていないと感じても、人に教えることは楽しいと気づくかもしれない。経験することによって、自分の選択肢はどんどん広がっていきます。だからこそ、若いうちに経験を積んでおくことがとても大事だと思うんです。
学生という期間は、良くも悪くも「守られて」います。仮にインターンでうまくいかなかったとしても、それで人生が終わるわけではありません。周りには持ち帰ってくれる親御さんもいる。自分の中にリスクがほとんどない、唯一挑戦できる期間なんです。この期間を、人生の夏休みとして遊んで終えるのか、将来のための力を蓄える時間にするのか。その捉え方の違いで、将来の生活は大きく変わってくると思います。
社会に出てから同じ壁にぶつかると、自分の人生や将来がかかっている分、簡単には辞められない状況ができてしまいます。人生の約半分を仕事に費やすと言われる中で、その半分を楽しくないと感じながら過ごすのか、成果を出しながら楽しいと思えるのか。この違いは、人生の幸福度に大きく関わってきます。だからこそ、社会人になるまでに、仕事の辛さも楽しさも知り、自分なりのマインドを形成しておくことが、学生のうちに経験しておくべき一番大事なことだと思っています。
学生時代の自分に、今の自分が声をかけるなら
もっと早くやっておけばよかった、と思うことは正直あまりありません。あのタイミングでその選択をしたことに対しては、良かったと思っています。起業の一番最初に必要なのは、実は知識ではなく勇気だけだと思っているので、早いタイミングでビジネス経験と成功体験を積めていたことが、今の自分をつくる大きな要因になりました。
当時、社会人の方と話す中で自分の能力のなさを痛感することも多くありました。ただ、その差は経験を積むほど埋まっていくものです。今、同じフィールドに立ったとしても勝てる自信があります。目の前のことにがむしゃらに努力した経験は、必ず将来に活きてきます。
周囲と比較して悩む学生には、こう伝えたいです。比較すること自体にあまり意味はありません。自分がどうしたいかを、まず優先的に考えるべきです。悩んでいるということは、それだけ将来に対する不安や危機感を感じているということ。その時点で、僕は他の人間より一歩前に進んでいると思っています。今のタイミングで多くのリスクを取ることはほとんどないので、失敗しても死ぬわけじゃない。だったら、やってみたらいいと思うんです。
特別な才能や目標がない学生にも伝えたいことがあります。僕自身、当時は本当に何もできない、組織の最下層にいた人間でした。だからこそ言えるのは、人よりも早いタイミングでスタートして経験を積むことが生きるということです。才能が僕より2倍ある人間に対しては、僕は3倍の時間をかけて絶対に勝ちにいく。それだけだと思っています。頭がそんなに賢くない僕は、経験してやらないと成果が出ません。裏を返せば、才能がある人間に比べて多く失敗を積む分、その失敗から学んだ成功の秘訣を、後進の目線に立って具体的に伝えられるということでもあります。目標なんて、やっていないから見えないだけ。まずは一歩踏み込んで、経験してみてください。
CREEXのインターンで得られるもの
インターン生には、どのような経験をしてほしいですか。
CREEXでは、インターン生に「学生扱い」というレッテルは貼りません。一営業スタッフ、営業人員として、社会人と同じような立ち位置で仕事をしてもらいます。
僕自身がインターン生をやった経験もあり、他社のインターン制度もかなり調べたのですが、企業がインターン生を採用する目的は大きく2つに分かれると感じています。ひとつは、社会人がやりたがらないテレアポなどの雑務を学ばせるというもの。これ自体が悪いわけではなく、将来に活きるスキルになることも多いのですが、CREEXではそうではなく、本当に将来へ活きるスキルを教えていく環境にしています。
具体的には、まずは一営業マンとして、お客様対応や営業そのものを任せます。そこからスキルアップに応じて、他の学生の教育や、インターン生全体の統括まで任せていく形です。身につけてほしいのは、営業として成功した実体験と、仕事に対するマインド形成。失敗の捉え方も含めて、「仕事って楽しいな」とシンプルに思ってくれる学生を増やしていきたいと思っています。
厳しい環境であることは、正直に先に伝えておきます。ただ、その分、一人ひとりに100%向き合える組織だとも思っています。悩んでいるときに、その人を絶対に野放しにしない。一緒に成長していく環境をつくっています。
これからインターンに来る学生へ
どんな学生に来てほしいかと聞かれたら、正直、学歴は何もいらないと答えます。今やっていることに対して何かしらの劣等感を感じていたり、将来何かを成し遂げたいという、具体的でなくてもいいので野望を持っていたりする人。その気持ちさえあれば、経験値を積んでいくうちに、進むべき道は自分の中で自然と見えてくるものだと思っています。逆に、すでにビジネス経験を十分に積んでいる人は、うちに来るよりも早く起業したほうがいいとさえ思っています。
営業未経験の学生にも伝えたいことがあります。営業は、仕事における原点だと思っています。対面の営業でもマーケティングでも、本質はものを売るという行為です。会社としてサービスを買ってもらえなければ利益は上がらず、会社は存続できません。だからこそ、物を売る力を実体験として持っておくことは、どんな仕事をするうえでもとても大事な考え方です。その大変さを知った上でエンジニアなど他の仕事に進むのと、知らないまま進むのとでは、大きく変わってきます。
僕自身がCREEXを通じて学生と一緒に実現したいのは、CREEXを経て社会に出た人が、将来どこへ行っても活躍できるような人材になってくれることです。将来また一緒に働きたいと思ってもらえたら一番嬉しいですし、それぞれが活躍する企業の中で一緒に仕事をする機会や、提携できる関係になることも、僕にとってはワクワクしかありません。そんな未来を一緒に築いていけるパートナーのような存在になってもらえたらと思っています。

会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社CREEX |
| 設立 | 2023年4月18日 |
| 代表者 | 代表取締役 工藤翔也 |
| 従業員数 | 25名 |
| 主な事業内容 | 通信業界を中心とした催事営業、セールスプロモーション、催事企画・運営 |
| 主な取引業界・ブランド | SoftBank、J:COM、楽天モバイル、その他通信代理店各社 |
| 主な実績 | エリアNo.1の販売実績/週間販売台数全国1位を複数回獲得 |
| 今後の目標 | 直近2年間で関東の通信催事シェアの半分以上を担う/50名規模の組織へ成長/売上10億円の実現/BtoB展示会領域への進出/催事総合コンサルティング会社への進化/「催事といえばCREEX」というブランドの確立 |

